高齢者通所介護施設(デイサービス)の浴室の改修工事をさせて頂きました。
築年数がかなり経過している為、タイルのヒビ等の隙間から、防水層に水が回りタイル
等の浮きが発生していました。また当時の防水がアスファルト系の防水を使用していた
為、劣化したアスファルトの油分が流出して継続使用が困難と判断されました。既存の
タイルを剥ぎ取り、劣化した防水層をモルタルで塗り込み、新しい下地を作成して住宅
のベランダ等でも使用されている、FRP防水を塗っています。ガラス繊維を樹脂で固め
るやり方で、耐用年数には定評のある工法です。
まず女湯の方から着手し、完成後に男湯の方の施工を行っています。女湯の方は元々
あったサウナを解体し、自宅でのお風呂のトレーニング用の浴槽を設置しています。
~浴室~
☆着工前
細かなヒビが見受けられ、タイル面にアスファルトの油分が付着しています。
☆解体
タイルを剥ぎ取り、処分しています。
☆防水下地
既存のアスファルト防水の残りをモルタルで塗り込んでいます。
☆FRP防水完了
表面に見える粉は、タイルの張り付きが良くなるように凹凸を設ける為の砂です。
☆タイル張り
天端の石を復旧し、タイルを張っています。
☆研磨
天端の石は再利用の為、湯垢がひどく、研磨してコーティングしています。
☆完成
床は水廻りでも使用できるノンスリップシートです。アパートの廊下やプールサイドにも使用されています。
~脱衣場~
壁のクロスと床を張り替えています。かなり明るくなりました。
今回は長期的な工事ということもあり、施設の方を見る機会が多く、各所特色を出して、利用者の方々に喜んでもらおうと、いろいろなサービスを取り入れ頑張っているんだなと、感じました。
私どもも建設業界の材料の進化に伴い、固定概念に捉われることの無い様に、日々技術の進化に取り組んでいきたいと改めて感じさせられました。