【佐賀県佐賀市内 某高齢者福祉施設様】
佐賀市内で、高齢者福祉施設内の多目的スペースの改修工事に携わらせていただきまし
た。何度か打ち合わせを重ね、もともとプールだった部分を改装し、ある程度の広さを
確保することに決定しました。基本的には既存の床を15cmほど上げて施工する、フ
リーフロアを採用しましたが、プール部分がかなり低いため、その部分のみ木材で架台
を制作し、既存の床の高さまで一度組んで、フリーフロアを行っています。壁に関して
は、既存の壁の内側に新規壁を制作し、クロスを貼って仕上げています。天井はもとも
と湿気に強い、バスリブという、樹脂でできた材料を使用していましたが、今度は水廻
りではないため、天井の高さの変更の兼ね合いもあり、解体して化粧石膏ボードに変更
ています。また隣接するトイレを、男女別々で使用していましたが、入り口が狭くそこ
まで使用頻度がないため、今回の工事で一室にまとめて男女兼用の多目的トイレに改装
しています。
☆施工前
もともとはかなり立派なプールがありました。
☆解体工事
天井の高さがあるため内部に可動式の足場(ローリング足場)を設置し、安全面に配慮しながら解体を行っています。
長年プールとして使用していたため、金属部分には腐食が見受けられました。
☆ジャグジー部
一部ジャグジーがあり、そちらは既存の床面よりも高かったため解体して、鉄骨でフレームを組んで、床下地を設置しています。
☆床下地組み
☆フリーフロア
☆間仕切り
☆合板張り
☆床張り工事
今回の工事で外部サッシの排煙部分の開閉装置が、同じく腐食して、機能していなかったため、動作の不安な排煙窓と一緒に取り替えています。
☆完成
多数の人の出入りを考えて、ドアはほとんど、有効幅が1m20cm程度の大開口引き戸にしています。
場内のスロープに関しては、車椅子が動きやすいように、3%の勾配で設置しています。
新規トイレには、身体障害者の方の為に手摺りを取付けています。
年々高齢者の方の施設が数多く新築されてきています。新築工事に携わる事はもとより、元々あった施設も時代のニーズに合わせて、改装、改修していくことも建築の義務だと思います。